ビールの原材料を知ろう!ビールのきほん【初心者向け】

ビールの原材料を知ろう!ビールのきほん【初心者向け】

こんにちは😊泡花だよ!
ビールってどんな素材でつくってる??
という話を簡単にまとめてみたよ🍻

ビールって何からできているんだろう。

そんな、ビールの基本的な原材料に
ついて、わかりやすく解説します。

こんなあなたにおすすめ
  • ビールってなにでできてるの?
  • ビールのことを知りたい
  • ビール初心者

日本では、原材料になにを使うかで、
酒税法という法律が関わってくるにゃん🐾
ビール、発泡酒、第3のビールの違いも
この原材料の違いにあるのにゃ!

原材料を知って、ビール選びの
参考にも活用してくださいね🍺

ビールってなにでつくる?(きほんの原材料)

ビールの主な原材料はこちら!

  • 麦芽
  • ホップ
  • 酵母

この4つに、プラス副原料を使うこともあるにゃん🐾
(お米やとうもろこし、果実やスパイスなど)

今回は、この4つの原材料について
詳しく見ていきましょう。

麦芽(モルト)

ビールといえば麦!
ビールの味わいはもちろん、
色にも関わっている素材です。

  • 大麦を発芽・乾燥させたもの
  • モルトともいう
  • 小麦を使うこともある

粒の大きい二条大麦という品種がよく使われるにゃん🐾

麦をそのまま使うのでなく、
「麦芽」に加工したものを使います。

発芽させることで、麦の
酵素のはたらきを高めるのです。

発酵させるには糖分が必要!
麦のままだと「デンプン」という塊で、
このままでは使えないんだって💦

そこで、デンプンを糖に分解する酵素を
つくるために発芽させるよ。

麦芽のつくり方
  1. 麦をたっぷりの水につけて発芽させる
  2. 芽や根っこを切り落とす
  3. 熱風で乾燥させる

乾燥させるときの温度もポイント!

一般的なビールの場合は80℃くらい、
種類によっては100℃以上の高温で
色味をつけることも。

黒っぽく焦がしたような色の
麦芽をブレンドすると、
ビールの色も濃くなるにゃん🐾

つくりたいビールに合わせて、
複数の色味の麦芽をブレンド
することもあるそうです。

ビール造りでは、この後
麦をおかゆ状にしてしぼった
「麦汁」を使っていくよ🍺

ホップ

  • つる性の植物(背がすごく高い)
  • 毬花(まりはな)という部分を使う
  • 固形状のペレットやエキス状などに加工して使う

アサ科のつる性の植物で、
1年で7~8mくらい背が伸びるのだとか。

大手メーカーの定番ビールの多くは、
ドイツやチェコのホップがよく使われています。

涼しい地域での栽培が多く、
国内だと東北や北海道の産地が有名にゃ

この松ぼっくりみたいな
毬花(まりはな)という部分を使うよ

この毬花(まりはな)を割ると、中から
黄色の粉のようなものがでてきます。

ルプリンと呼ばれ、この成分が
ビールの苦みや香りのもとなのです。

ビールが苦いのはホップのせい??

ホップは苦味だけじゃなくて
いろんな役割があるにゃん!

ホップの役割
  • ビールの苦み
  • ビールの香り
  • 泡もちアップ
  • 澄んだクリアな見た目
  • 殺菌効果

苦みや香りは、ビールの複雑な
おいしさをつくるのに欠かせません。

苦みが強いビター(ビタリング)
ホップや、香りの強いアロマホップ
などいろんな種類のホップがあるよ!

また、麦のタンパク質とホップの
成分がくっつくことで、

泡もちがよくなったり、
濁りを沈めて澄んだ見た目に
するはたらきも。

防腐や殺菌効果があるといわれ、
現在のような長期保存が難しかった
時代にはとても重宝されていました。

IPA(インディア・ペールエール)は、
18世紀ごろ、イギリスからインドに
ビールを運ぶ際、腐らないよう大量に
ホップをいれたことがきっかけで誕生
したビールなんだって!

ビールにホップを使いはじめたのは
8~13世紀ごろといわれているにゃん🐾
それまでは、ハーブやスパイスを使った
「グルートビール」が一般的だったにゃ。

※ホップを使ったビールの登場時期については諸説あり、
本格的に広まっていったのは15世紀以降といわれています。

※ビール自体は、少なくとも紀元前3000年ごろにはあったといわれています

現在のビール造りでは、
ホップを固形状のペレットや
エキス状に加工したものを使います。

ビールの色や風味にも関わるため、
どのメーカーもこだわるところ。

ビールの成分としては9割以上が水であり、求めるビールのスタイルに合うようにミネラル分等を調整して磨きあげた水を使用しています。

ビールに使用する水はどんな水ですか? | よくあるご質問 | サッポロビール

ビールの種類(スタイル)によっても
適切な水質があります。

  • 軟水→色の淡いビール(ラガー)
  • 硬水→色の濃いビール(エール)

※ミネラル成分が多いのが硬水、少ないのが軟水

日本の軟水は、ラガーという種類のビールにぴったり🥰

日本の軟水は「ラガー」、
それも黄金色のラガーである
「ピルスナー」にぴったり✨

そのため、日本の一般的なビールは、
ラガーやピルスナーとなっています。

酵母

5~10マイクロメートルの微生物。
肉眼では見えませんが、
ビールの香りや風味に関わる大切な存在です。

酵母が糖分を食べることで、
アルコールや炭酸ガスができるのにゃ🐾

酵母とは、麦汁の糖を食べ、アルコールと炭酸ガス、エステルなどの香気成分を作りだす微生物です。

酵母は、ビールの香味成分をつくる上では大切な役目を果たしています。

酵母とはなんですか? サントリーお客様センター

酵母は大きく分けて2タイプ。

名称下面発酵上面発酵
発酵するときの温度5℃前後の低い温度がすき20℃前後の常温くらいがすき
酵母の特徴発酵が終わると下に沈む発酵が終わると表面に浮いてくる
ビールの味わいすっきりとしたビールフルーティーなビール
ビールの種類(スタイル)ラガーエール
下面発酵と上面発酵のちがい

※発酵温度については、だいたいの範囲で記載しております。(参照先によって具体的な数値がやや異なるため)

日本でよく使われているのは、
下面発酵の酵母です。

低温でじっくりと寝かせた
「ラガー」という種類の
ビールが一般的にゃん🐾

ビールの好みがわからないときは、
まずラガーとエールを飲み比べて
みるのもおすすめ🍻

実際には、この2つのタイプだけでも
数えきれない種類の酵母があり、
造るビールに合わせて選んでいます。

味や香りはもちろん、
糖質ゼロな商品では、
酵母が糖質を食べきるように
考えて開発されてるのにゃ✨

副原料とは?

基本的な原材料は、
麦芽・ホップ・水・酵母ですが、

香りや風味を良くしたり、
個性をだすために使われる素材があります。

その中でも、日本の法律(酒税法)で
ビールと名乗ってOKなものを
「副原料」と呼んでいます。

副原料でないものを使ったり、
使っている割合が多いビールは、
「発泡酒」になるにゃん🐾

使っちゃいけないわけではないけど、
「ビールとして売れない」という話だよ。

よく使われるもの

米、コーン、スターチ、糖類など

※コーンはとうもろこしを粉砕したもの、スターチはコーン由来のでんぷん

発酵具合をコントロールし、
風味やアルコール度数の調整など
の目的でも使われています。

軽やかなビールにしたり、
味をすっきりさせるにゃ♪

他にも、香りや風味づけとして
使える素材がこちら!

これも副原料
  • 果実や野菜(乾燥させたものや、濃縮したものも含む)
  • こしょう、シナモン、クローブなどの香辛料
  • カモミール、レモングラスなどのハーブ
  • 塩やみそ
  • はちみつ
  • そば、ごま
  • 花やお茶、コーヒー、ココアなど
  • かき、こんぶ、わかめ
  • かつお節

こんなにあるのってびっくりしたよΣ(・ω・ノ)ノ!

あくまで香りや味つけのためにゃ!
たくさん入れるのはNGにゃん🐾

※麦芽の量に対して、100分の5くらいまで。

「ビール」と表示できる基準
  • ビールの原材料でつくっている
  • 麦の量が50%以上
  • 認められた範囲の副原料を使っている

麦の量が50%より少なかったり、
副原料でないものがあれば「発泡酒」

※麦の量はOKでも副原料などで発泡酒になることも

麦芽の代わりに、豆類や
麦由来のスピリッツ(蒸留酒)を
使っているものは「新ジャンル」
(第3のビールなど)と呼ばれています。

※24年現在、パッケージには発泡酒②と表記されています。
(酒税区分は発泡酒と同じだけど原材料が異なるため)

※2026年10月の酒税法改正時には、
発泡酒も新ジャンルも「発泡酒」と表記が変更される予定です。

新ジャンルは、麦が少ない(発泡酒が原材料だったりする)けどビールっぽくしたビールにゃ!

値段も違うけど、原材料を見ると違いがよくわかるよ🍺

まとめ

ビールの原材料は、基本的の4つと副原料があります。

麦芽大麦を発芽・乾燥させたもの。モルトともいう。
粒の大きい二条大麦という品種をよく使う。
※ビールによっては小麦を使うことも。
ホップつる性の植物。1年で7~8mくらい背が伸びる。
毬花(まりはな)という部分を使う。
※固形状のペレットやエキス状などに加工して使う。
水質によって色味なども変わる。
軟水は、色の淡いビール(ラガー)
硬水は色の濃いビール(エール)に向いている。
酵母酵母の種類や働き方で、味や香りなどいろいろ変わる。
日本では、低温発酵の酵母でつくる
「ラガー」という種類のビールが一般的。
ビールの原材料

この他に、発酵具合を調整したり、
香りや風味づけとして副原料が使われることも。

副原料
  • 米、とうもろこしなどの穀類
  • 糖類
  • 果実や野菜
  • ハーブやスパイス など

こんぶやかつお節もあるにゃ🐡

原材料の組み合わせや製法のちがいによって、
様々な種類のビールが造られているのです。

また、原材料によって

  • ビール
  • 発泡酒
  • 新ジャンル(発泡酒②)

と表示できる名称が異なっています。

※「ビール」と表示できる基準
  • ビールの原材料でつくっている
  • 麦の量が50%以上
  • 認められた範囲の副原料を使っている

※酒税法のビールの基準より

新ジャンルは、発泡酒やスピリッツ(蒸留酒)、豆類などが使われているよ🍺

ビール選びの際は、原材料にも
注目してみてくださいね😊

※お酒は20歳をすぎてから!飲みすぎず、マナーを守って楽しみましょう。
※妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児、乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
※たった1口でも飲酒運転です。絶対にやめましょう。

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