
ビールの苦みはホップという植物によるものです。
この記事では、ビールの苦みのもとである「ホップ」の秘密に迫っていきます。
ホップってどんな植物?

ホップとは、アサ科のつる性の植物で、
1年で7~8mくらい伸びるのだとか。
ビール造りで使われるのは、
松ぼっくりのような見た目の
「毬花(まりはな)」という部分。
国内では夏ごろに収穫され、
固形状のペレットやエキスなどに
加工して使われるのが一般的です。
苦いだけじゃない?ホップの役割
ホップの毬花(まりはな)を割ると、
中から黄色の粉がでてきます。
ルプリンと呼ばれ、この成分が
ビールの苦みや香りのもとになるのです。
- ビールの苦み
- ビールの香り
- 泡もちアップ
- 澄んだクリアな見た目
- 殺菌効果
麦のタンパク質とホップの成分がくっつく
ことで泡もちを良くしたり、
濁りを沈めてクリアな見た目にします。
また、防腐や殺菌効果があるといわれ、
現在のような長期保存が難しかった
時代にはとても重宝されていました。
昔はホップを使わないビールが主流だった?
ビールそのものは、少なくとも
紀元前3000年ごろから歴史があります。
しかし、ホップを使うようになったのは
8~13世紀ごろといわれ、
本格的に広まったのは15世紀以降。
それまでは、ハーブやスパイスを使った
「グルートビール」が一般的だったのです。
1516年には、ドイツで「ビール純粋令
(じゅんすいれい)」という法律が制定され、
「ビール は、 麦芽 ・ ホップ ・ 水 ・ 酵母 のみを原料とする」と明記。
これが現代のビールの定義にもなっています。
ビール純粋令 – Wikipediaビール純粋令 (ビールじゅんすいれい、 ドイツ語: Reinheitsgebot)とは、 1516年 4月23日 に バイエルン公 ヴィルヘルム4世 が制定した法 [1][2]。 「ビール は、 麦芽 ・ ホップ ・ 水 ・ 酵母 のみを原料とする」 という内容の一文で知られる。 現在でも有効な食品に関連する法律としては世界最古とされている [1]
※ホップを使ったビールの登場時期については諸説あります。
ホップにはいろんな種類がある
ホップの種類は大きく分けて3つあります。
ホップの種類 | 特徴 | ホップの品種例(産地) |
---|---|---|
ビターホップ (ビタリングホップ) | 苦みが強い | マグナム(ドイツ、アメリカ) |
アロマホップ | 香りが華やか | カスケード(アメリカ) |
ファインアロマホップ | 苦みが穏やかで上品な香り | ザーツ(チェコ) |
苦みの強さはもちろん、香りでも
柑橘系からフローラルなものまで様々。
どのホップを選ぶかでも
ビールの個性を左右するのです。
ホップの種類がわからなくても、
などの商品の特徴から
ビールを選んでみると、
好みのビールに出会いやすくなりますよ✨
まとめ
- ビールの苦みは「ホップ」という植物によるもの
- つる性の植物で7~8mくらい伸びる
- ビール造りでは「毬花」という部分を使っている
- 苦みや香り、泡持ちや保存性アップなど様々な役割がある
- 品種によって苦みや香りの感じ方が違う
ホップは苦みのもととなる植物です。
苦み以外にも、おいしいビールにする
様々な役割があり、ビール造りでは
かかせない原材料となっているのです。
ビールを選ぶ際は、
どんなホップを使っているのかも
ぜひ注目してみてくださいね!
参考:ビールの「ホップ」が果たす役割って?ホップの歴史も紹介|CHEER UP! 毎日のワクワクした暮らしを応援するポータルメディア、【ホップとは?】ビールメーカーが解説する「ホップの基礎知識」 | よなよなエール公式ウェブサイト「よなよなの里」
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